時下、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、この度、2021年3月13日(土)、日本医療マネジメント学会第23回熊本支部学術集会の開催を担当させていただくことになりました。日本医療マネジメント学会では学会発足の2000年から毎年熊本支部学術集会が開催されてまいりましたが、2020年2月以降の新型コロナウイルス感染症発生の影響で、熊本城ホールで予定されていた第22回の開催は中止となりました。そのような中、学術集会会長として開催直前まで労をとられた くまもと森都病院 理事長・院長の藤山 重俊 先生のご尽力で、抄録集は編纂・配布されました。
現状におきましても新型コロナウイルス感染症の収束は見通せないとの判断から、初めての試みではございますが、今回はWebによる開催とすることとしました。
コロナ前の医療・介護の分野においては、高齢化・少子化が進む中、医療政策や社会的ニーズの変化に対応可能な体制整備に取り組んでいる最中にありましたが、新型コロナの発生以後は多くの病院が感染対策優先で対応せざるを得ない事態となりました。その結果、物的人的投資の膨張、一般医療の縮小、患者の受診控え等々により多数の医療機関は経営が悪化している状況にあります。
近時の様々な知見によっても、早々にコロナ前に近い状態に戻れるかは不透明で、当面は新型コロナとの共存を前提に、適応可能な医療環境を整えていく必要があると思われます。
こうした現況を踏まえ、コロナ禍における新たな問題・課題の解決・対処に資していただくため、今回のテーマは「withコロナ時代における医療マネジメント」としました。
オンラインで配信する特別講演及びシンポジウム講演の内容も、新型コロナ対策の方向性、最前線での体験を踏まえた効果的取組み例、支援的政策、新知見に基づいた感染防止対策など、示唆に富んだ有用な話題を提供いただけるものと思います。
Webによる初めての開催ということで準備を尽くしたつもりですが、進行中思わぬ不具合の発生も予測されます。特別講演及びシンポジウム講演はオンデマンド方式により一定期間は閲覧可能な設定とし、一般演題は、Web上で配信のみとし演者の発表は行いませんが、学会開催日及び学会終了後の一定期間はQ&Aで質疑応答を行う形式をとることにします。また、抄録集配布による内容確認もできるようにいたしますので、何卒ご理解ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、皆様の益々のご健勝、ご発展を祈念申し上げます。 |